自分でがんの予防ケア MTHFR

メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素
(methylenetetrahydrofolate reductase, MTHFR)

メチレンテトラヒドロは、 人の細胞質に存在する酸化還元酵素 で・・・ MTHFR と言う、遺伝子に コードされ、身体の機能・回復を 司っています。

葉酸が母体の酵素 ですので、「人体育成」に必須のものですが、その効果や増殖力から、逆に働くと、「がん」の育成に悪利用されてしまう事が、昨今、医学界で注目されていますので、ご紹介します。

食事で摂るこる事が理想ですが、やむ負えない場合には良質のサプリが良いそうです。(下は参考画像です)




<MTHFR遺伝子変異体と健康との関係とは?>

 ヒトの体の臓器や組織にある約50兆個の細胞には、生命に必要なさまざまなタンパク質を作るための情報を遺伝子という形で内在しています。
 約2万個ある遺伝子の中の1つが「MTHFR遺伝子」
 → メチオニン合成(ホモシステイン代謝)や葉酸の代謝に必要な酵素であるMTHFRをコントロールし活性化します。

※ 食事などから摂取された葉酸は、葉酸メチル→ DNAメチル化され、私たちの体に恩恵を与えます。

藻類や肉類や卵、豆類など多くの食材に含まれている葉酸。
一般に、普通の食生活であれば十分な量を摂取できると考えられている栄養素の一つです。





欠損した場合・・・ 若年性の脳梗塞などの原因ともなります。
 (厚生労働省 リンク)メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)遺伝子異常による 若年性脳梗塞の 1 例



<葉酸の働き>

◆ 細胞やDNAの修復と再生
◆ 遺伝子発現とタンパク質の調節
◆ 神経バランスの安定
◆ 血流阻害への制御
◆ 免疫システムの活性



<葉酸の代謝>
 ※ 野性型同型接合体(ホモ)CC 型の人を、100と考えると、異形の場合下記の代謝機能しか発揮しなくなってしまいます。

◎ 野性型同型接合体(ホモ)CC 型  100%、
○ 異型接合体(ヘテロ)CT型     65% (日本人の二人に1人)
△ 変異型同型接合体(ホモ)TT 型   30% (日本人の四人に1人)

  の葉酸の代謝能になるため、→ DNAの「メチル化」※ が抑制され、

◆ 自己免疫疾患、
◆ 結腸癌、
◆ 慢性疲労、
◆ 片頭痛
  などのさまざまな疾患を引き起こす可能性が指摘されているます。

※ DNAメチル化異常とは?
ピロリ菌感染などの慢性炎症や喫煙により、正常な組織に生じ、発がんの原因となります



<葉酸の種類>

◆ 葉酸(folate):天然に存在する葉酸

葉物野菜、柑橘系の果物、豆、レバーなどの食品に含まれている葉酸で、腸内でDHF、THF、10-MTHF(10-メチレンテトラヒドロ葉酸)、5-MTHF(5-メチルテトラヒドロ葉酸)などの活性型ビタミンB9に変換され血中に効率的に行き渡ります。
※ 葉酸(folate)の場合は、MTHFR遺伝子変異体を持っていても比較的代謝されやすいので未代謝のものが蓄積されるリスクも減りますが、過剰摂取の場合のリスクは同様のため、いずれにしても適切な量を摂取する必要があります。



◆ 葉酸(folic acid) :プテロイルモノグルタミン酸としても知られているビタミンB9の合成形態

合成された葉酸で、安価なサプリメントやシリアルなどの栄養強化食品や加工食品などに使用されています。
 ※ 摂取した葉酸のすべてが、活性型ビタミン9(特に5-MTHF)に変換されるわけではなく、完全に代謝されずに、肝臓を介し血中に蓄積されガンをはじめ、ビタミンB12欠乏症による認知症のリスク、心血管疾患などの懸念が指摘されています。

 ※ 摂取する場合も「摂りすぎ」に注意し、有効性の高いものをおススメします。